「Tuesday Night」

その男は、火曜の夜ふけに、一人、文字をつづっていた。

机に座って、ではなく、ベッドに仰向けに寝ころびながらである。

彼が書いていたのは何も意味を持たない音の連続だった。

その部屋は冷房がかかっておりやや肌寒く、時おり下の住人が天井を「ドン」と

つく振動が起こった。

彼はただ、

何も意味もないただの音を、

ただの音を

書きつらねていた。

それは、ただの習慣に過ぎなかったが。

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―2017/6/27(火)

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