くもり空の日、なんてのはどうにも気分も晴れんもんだ。とりあえず家を出て神保町のカフェで書いてはいるが。
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ここ一年、いや、十数年と悩まされている悪癖がある。すなわちアダルトなもんへの依存だ。
このサイトを訪れて、私の駄文なんかを読んでいる人からすれば、「またいつものか・・・」と思うかもしれない。
まあ、今回の取り組みもいつまで続くかはわからない。ただし、今回はある本から、まあある本を読んだことで、あるいくつかの知見が得られたので、非常に面倒くさいが、ある種のくさび的な意味でこうやって、三連休の最終日に、部屋でひとり書いている訳である。
さて、まず最初に、私が読んだのは、「磯村 毅 著/リセット禁煙」という本だ。今回の話はここに書いてあったことをベースに、読後自分なりに考えたことだということを記載しておく(科学的根拠のある話でないことを明記しておく)。
この本には、そう、「なぜ依存するのか?」ということと、「依存してしまうとどうなるのか?」という2つについて記載がある。
この本を読む前の自分の依存症対策の方法はというと、身の回りからアダルトなものを一切排除し、カレンダーに継続を示すチェックを入れ、そう、ひたすらに我慢を続けるという方法だった。
まだ一週間しか経っていないので、いささか誇大広告な気もするが、そんな我慢を続ける方法を見直すことができ、アダルトに依存することを自然と「もうやめよう」と思えたのはまあ事実なので、今回この手記を書こうと思ったわけだ。
結論から言うと、今現在取り組んでいる対策は、この本を読む前からやっていたものと同じだ。違いがあるとすれば、読む前よりも、もう少し細部について意識し、より徹底するようになったことくらいか。
具体的に言うと、アダルトなものへの依存として取り組んでいることは以下だ。
・①ネットへアクセスできるものを部屋に持ち込まない(帰宅時に郵便ポストにiPhoneをしまう、wifiルータを郵便ポストにしまう)
・②PCやiPhoneにフィルタリングソフト(i-filter)を導入する
・③週末に運動する習慣を取り入れる
・④ストレスをため込まないようにする(限界まで自分を働かせない)
まあ、この取り組みで万全だとは思っていない。フィルタリングソフトなんて本気になればどうにでも解除できるからだ。
しかしまあ、前述の通り、この本を読んで 今は 「もうやめよう」と思っているので、少しは継続できるかもしれないなと思っている。
さて、それでは、この本の内容と、その自分なりの意訳を書いてみる。
まあ、そもそもこの本はタイトルの通り禁煙、つまり、タバコへの依存について書いている本だ(言わなくてもわかるよな)。そして、これも言わなくても良いかもしれないが、まあ、依存なんてものは、タバコだろうが、お酒だろうが、お菓子だろうが、はたまたアダルトなものだろうが、同じもんだろうと思って、この本を読んだわけである。
「なぜ依存するのか?」この問いに対する答えのキーワードは、一言で言えば「ストレス」だ。
ストレスは日常のどこにでも転がっている。学校での生活のストレス、職場でのストレス、隣人関係のストレス。山ほどある。
そして、タバコや、お酒や、お菓子や、アダルトなもんってのは、そのストレスを解消してくれる訳である。(ストレスを解消しないのであれば誰が依存症なんかになる?)
日常でストレスが溜まる → タバコ・お酒・お菓子・アダルトなものでそのストレスを解消するってなサイクルな訳である。
それでは、このタバコやら、アダルトなもんに依存している状態を解消するにはどうすればよいのだろうか?
答えは簡単で、日常で溜まるストレスを、「タバコやら、アダルトなもん」に依存せずに解消すればよいのである。
物事はそんなに簡単ではない。なぜなら、依存しているからだ。依存という状態は言い換えれば、次の様な状態なんだ。
(最初)
日常でストレスが溜まる → ストレス解消のためのキャッシング(借り入れ)をする(タバコ/お酒/お菓子/アダルトなものでそのストレスを解消する)
(依存している状態)
日常でストレスが溜まる + キャッシングした分のストレスが溜まる(タバコ/お酒/お菓子/アダルトなもんが欲しくなる)
→ストレス解消のためのキャッシングをする(タバコ/お酒/お菓子/アダルトなものでそのストレスを解消する)
お分かりだろうか?最初にキャッシング(タバコ/お酒/お菓子/アダルトなものでそのストレスを解消する)してしまうと、今度はその負債のストレスも日常で発生するストレスに加算されてしまうのだ。
こうなってしまっては、自力でそのストレスを解消するが難しくなってくる。そうすると、自然にキャッシングが増えてくる。依存するサイクルから抜け出すのが難しくなってくる。
そういう話なんだな。
そうすると、もうその人の人生は、キャッシングありきの人生になってしまう。そんな状態が依存している状態なんだ。
(ここまで読んで、自分はもうやめようと思った)
けれども、話はそう簡単じゃない。決心や意識だけでは変化は望めない。それはまあ自分たちが人間だからなんだが。
「依存してしまうとどうなるのか?」についてもこの本には記載がある。
キーワードは「無意識」と「回路」なんだが。
依存してしまう状態になると、脳の中にある種の回路ができあがってしまうらしい。つまり条件反射の回路みたいなものが。
例えば、目の前にタバコがあるとする。そして近くには同僚が美味そうにタバコを吸っている。いい匂いがぷんと漂ってきた。そうすると、その回路によって、自然とタバコに手が伸び、無意識に火をつけているような状態になる。先ほどの負債の話なんかを知っていたとしても、「とりあえず、この一本を吸ってから考えよう」ということになり、気が付くと一本吸い終わっている。そんな回路だ。
そんな歯止めの効かないジェットコースターみたいなもんが脳の中にできているのだそうだ。
これはアダルトなもんで言うと、酒に酔ってyoutubeなんて見ていたら、気が付けばエッチなキーワードで画像検索なんかしていて・・・。なんてことになる。これが「依存してしまうとどうなるのか?」という話の大枠だ。
以上が、今回書きたかった内容の全容だが、ここまでの内容を踏まえて、じゃあどうやって対応するのか?という話を最後にする。
結論としては、以下のようにするしかない。
(依存している状態:今の自分)
日常でストレスが溜まる + キャッシングした分のストレスが溜まる(アダルトなもんが欲しくなる)
→ストレス解消のためのキャッシングをする(アダルトなものでそのストレスを解消する)
(対応方法:今やってること)
日常でストレスが溜まる + キャッシングした分のストレスが溜まる(アダルトなもんが欲しくなる)
→そもそもストレスをためないような生活習慣にする(日常で溜まるストレスの比率を下げる):湯船にゆっくりつかる、運動の習慣を取り入れるなど
+ キャッシングした分のストレスは一過性(本に書いてあった)なので、身近にキャッシングできるものを置かないようにしてやり過ごす
なぜこんなにもアダルトなもんへの依存を排除したいのか?というと(依存してても良いじゃないなんて声のために)、
それは単純に生理的なものだな、まあ罪悪感というやつだ。なのでまあ、そうこれはあくまで個人的な取り組みなんだな。
どこまで続くかはわからんが、経過はアップするつもりだ。
―2018/09/24(月)