「wish」

右手を挙げて合図を送った
彼女は小走りでやって来て、僕の前で止まった。
彼女を見て、毎回思うことはその姿勢の良さだ。
と、言っても、彼女はそれがごく自然といった感じで
身に付けており、そこから派生して生まれる脚の魅力や
ちらと見えた時の鎖骨のセクシーさなどが僕は
たまらなく好きだった。
そして、今日は彼女だけじゃなく、彼女の友達も来ていた
今日久しぶりに会う、彼との集まりを、せっかく彼と会うのに
しけた時間にしたくない、と、僕が彼女に頼んで
人数を集めて貰ったのだった。
僕たち4人はその日カラオケに行き、
夜にはテーブルで夕食を食べた。
薄暗い店内は、お酒と料理をとてもおいしくし、
少し品が感じられるこの店に僕は好感を持った。
少しでも、今日集まってくれたメンバーが「今日は楽しい」と思える
様に、僕はいつも以上に笑い、話題をつくり、みんなの飲み物に
気を配った。
こんな幸せな一日があってもいいじゃないか、と思いながら
―11/16(日)

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