私がまだ正気を保っていられるのは。逃避できる小説が存在した
からだ。すなわち、J・Kローリングと、ハリーポッターシリーズの
おかげだ。
裏話の本で読んだが。彼女は、この小説を書く前に、登場人物それぞれ
の生い立ちから、その世界のディティールまで、明確にしていたそうだ。
(それに5年かけている。)そうしてから、7部作に取りかかったらしい。
そんなことできる人って、
この話を知った時。寒気が走ったもんだ。つまり、富士山を、公園の
砂山から、一人でつくり上げていくかの様な、その膨大
な作業量に。そんなこと、よくもできたなと。人間業じゃない。
それをしたJ・Kローリングへの評価は妥当だし。この
ハリー・ポッターシリーズがリアルタイムで読めたことは
貴重なことだと思う。
一つ言えるのは、その作品を読んで満たされたってことだ。
つまり、これくらいのレベルの小説があれば、毎週末アダルトビデオ
に逃避しなくて済むかもしれんということだ。
しかし問題は。こんな傑作にはそうそうお目にかかれない
ということだ。特に日本人の書いたものに関しては。
俺?お話しにならん。構成したことないもんね。
―11/28(土)